2011年4月8日金曜日

radio suki


わが家(兼オフィス)では終日ラジオを流しっぱなしにしています。

結婚してからずーっとなので、
お気に入りのFM局や好きなDJがいたりします。

今回の震災では、毎日聞いているDJたちの声に心から安心したり励まされたりしました。

ただその聞き慣れた声色に安心しただけではありません。

テレビのニュースや連日連夜の緊急地震速報に正直めいっちゃう日々でしたが、
ラジオDJたちは聴衆の心理や社会の状況に配慮して、不安になるだけの情報を流しっぱなしにしないで、選択して伝えてくれているのがこちらとしても良く分かったからです。

「情報は多ければ多いほど良い」というのは現場の専門家や管理する立場の人だけの話で、
私みたいに自力では何も出来ない一般の庶民にとっては情報が少ない方が幸せなのかしら・・・とも思うくらいの、とんでもない非常事態。

「アンテナを張り巡らし、情報を集めて我先に賢い選択!」みたいな疑心暗鬼の連鎖に不安が募りましたし、少なからず私もそんな風だったのかもしれません。

気持ちを強く持って、必要ないことは「気にしない(ふりをする)」に徹する。
情報社会を渡り歩く大人としてもう一段上に上がるための“修業”なのかしら・・・と思いながら、この一月、勉強をさせていただきました。
(より深刻に被災された方にとっては、まだ現実が現実ではない状況だと思います。1日も早い生活の安定を東京より心からお祈りしています)

そんな状況下の3月後半でしたが
「かぼふぉと」の撮影を依頼してくれた新お母さん達が何組かいらっしゃいました。

震災直前に生まれた赤ちゃんを抱いて
前を向いて、地に足つけて、とても優しいお顔をしてくれました。

きっと毎日、赤ちゃんを抱えて余震を心配しながら、ご主人の帰りを待っているんだろうと思います。私だったら同じ事が出来るのか?すごい状況に耐えているはずです。

そんなお母さん達を不安に陥れないような放送をしてくれたFM局のDJたちの情報選択能力に感服した日々。

わが家では今日も安心してラジオのスイッチをオンにしています。